君の目にうつりたい



「まーりーーー」



「まり!!」



「茉俚ってば!」




「ぇ?あー子?」


「茉俚、さっきから呼んでんのに
何ぼーっとしてんのよ」



「ゴメンね。ちょっとこの現実を
受け止めきれなくて……」




「そうだよね。
だってもう受験生なんてね。
実感ないや」




「うーん。
でも、あー子と一緒で嬉しいよ」




「私も私も!!
絶対楽しくなりそう。
しかも、中学3年間一緒だもんね」



「そ〜だね、うんうん。」





「で、あいつは?」






「んー。それがまたダメだったよ」








「そっかー。仕方ないか
なんせ5クラスあるし」





「2組と5組なんて遠いよー泣」




「じゃ、学活終わったら
見に行こーよ。ね??」




「うん。ありがと、あずさ」