父さんに病院へ行けない理由を話した。



今夕顔の実の母親の由美さんが一緒にいる事。




由美さんがかず君と私の事疑っていて、先生と生徒の恋愛は禁止なのに、付き合っているなら、教育委員会に言うと言った事。



付き合っているのがばれたら、教師は解雇され、生徒は退学になると。



今はどうする事も出来ない話しをした。



「華、話してくれてありがとう。俺は沢田君を信じてみるよ。華は自分の思うようにしなさい。父さんはいつも華の見方だからな。」



父さんの優しさが嬉しかった。



父さんと恋愛話しが出来るなんて、思ってなかった。



「父さんありがとう。かず君が先生でなくなるのは嫌なの。今は私が我慢すればいいと思ってる。」



そこまで言うと我慢してた涙が溢れ出した。



父さんが抱き締めてくれた。



かず君とは違う、父さんの暖かい腕の中で泣いた。




私は一人ぼっちじゃなかった。