「今彩夏がここに来るから、私は進路のことで沢田先生に相談しに来たことにして。」



かず君は返事をしてくれない。



「私には分かるの。由美さんはまだ先生を愛している。だからって先生を諦めるつもりはない。正々堂々と由美さんと戦いたいけど、私高校生だし、私たちの関係ばれたら、かず君先生でいられなくなる。かず君は先生ていてほしい。だから、由美さんに嘘ついて、私はただの生徒だと。」



かず君は何も言わないで、強く強く私を抱き締めた。


「分かった。俺と華と夕顔の未来の為に大嘘つくよ。華愛している。」



抱き合ってキスをして私たちは離れた。



そしてかず君が玄関に向かう。




彩夏お願いだから、早く来て。




なんとしても、この場を上手く乗り越えたい。