かず君と夕顔と私の三人の未来、もしかして、四人になるかもしれない。



その為に今をしっかり受け止めて、前を向いて歩いて行こう。



「かず君さっきの電話の話だけど、母親が生きていたの。私の母親は女優の水嶋カオリなんだって。」



かず君も驚いていた。



そりゃそうだよね。



私だって自分の事だとは思えないくらい驚いている。


「華大丈夫か? 」



「分からない。あまりにも突然でまったく自覚がない。 父さんが何処へ行くのか聞かれたからかず君の事話した。父さんが華が幸せならそれでいいと言ってくれた。」


「俺からお父さんに話すから、心配しなくていい。」



「かず君、嬉しいありがとう。」



「華の笑顔の為なら俺はなんでもするよ。」



「かず君、まだあるんだけど、父さんがどうして再婚しないのか分かった。」



かず君が不思議そうな顔をした。




別に父さんに再婚してほしい訳じゃない。