17歳


風が止まない。
いつのまにか
部活も終わったみたいや



帰る支度を止め
私の方を向いて話しだす。

「お前わかってんの?お前の彼氏は俺の兄貴やで?そんなんできるわけないやろっ…」

また溜め息をつく。

「それに俺、お前の事ただの友…」



いやっ!!
聞きたないっ
言わんといてお願い…


アタルが話してるのを邪魔し、グイッと手を引っ張り自分の胸に当てる。



…最後の手段。