風が止まない。 いつのまにか 部活も終わったみたいや 帰る支度を止め 私の方を向いて話しだす。 「お前わかってんの?お前の彼氏は俺の兄貴やで?そんなんできるわけないやろっ…」 また溜め息をつく。 「それに俺、お前の事ただの友…」 ! いやっ!! 聞きたないっ 言わんといてお願い… アタルが話してるのを邪魔し、グイッと手を引っ張り自分の胸に当てる。 …最後の手段。