さやかがまた
気を付かうように
私に喋りかける。

「それにしてもあの2人長いな〜っもう1年ぐらいやっけ?美緒も元先輩っていう彼氏がおるし、え〜な〜。さやかだけやん!男おらへんの…」

「…………。」

風がまた私の前を
通りすぎる。

今度はさっきより
強くて冷たい風やった。

唇を噛み締めて
私はまた笑う。

「しゃーない!さやかには、元先輩の友達紹介したろ!」

「本間〜!やったー」


喜ぶさやかの隣で
落ち込む私。



1年か……。