…巫女ちゃんの言いたかったこと…
私、一回もちゃんと聞こうとしなかった…
「ごめん。こんな形で爽菊の気持ち知っちゃって…。
神谷は、爽菊のこと、ほんとに大切なんだな。」
翼は、私を見て優しく微笑んだ。
翼の笑顔を見て、初めて気がついた。
私が、わがままを言ってたってこと。
翼がすきってだけで、
ただ、それだけに
一生懸命になってたこと。
自分勝手に行動してたってこと…
「…ごめんな。」
そう言って、小刻みに震え、泣く私を
優しく、そっと包み込んだ。
洋服から、洗剤の匂いがする。
その匂いに、酔ってしまいそうになる。
でも、頭は巫女ちゃんのことでいっぱいだった。
