「はぁっはぁっ」 私は肩で息をしながら 校門の前に立った。 電車を乗り継いで、 もちろん、王丘高校の校門。 …なつかしい、毎日翼と笑い合った校舎。 ―――ドクン…ドクン… ここに、もう翼がいると思うと 胸が痛いくらい高鳴る。 …翼、私のことまだ想ってくれてる…?