―side 柚萌―

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「ん・・・・」

ぼやける視界に人影が揺らめいた。

「柚萌?!」

「る・・・り・・??」

瑠璃の目は赤く腫れていた。

「柚萌・・・よかった・・・。」

「大丈夫だよ。ちょっと逆上せただけ」

「心配するじゃん」

「ごめん。あ・・・、そういえば春人とどうなった??」

「春人くん・・・?あぁ、なんか覚えてなかったみたい」

バカか春人は。

「へ、へぇ・・・。春人っぽいね」

「だね。もう夕飯の時間だよ。起きれる?」

「当たり前じゃん」

上半身を起こした。