―side 春人― 女湯から瑠璃が出てきた。 青ざめた顔で 「柚萌が・・・柚萌が!!」 と言った。 頭より先に体が動いた。 柚萌が・・・どうしたんだ? 躊躇することなくオレは脱衣場に入った。 脱衣場の床に柚萌がいた。 「春人くん!ごめん、私が悪いの・・・」 柚萌の隣に座って、脈などをはかった。 「そんなこと聞いてない」 「でも・・・」 「大丈夫。息は、してるから」 「うん・・・」 「とにかく、部屋に運ぶよ」 「う、うん」