―髪をバスタオルで拭きながら、風呂を出た。
「あっ!」
自動販売機の隣にあるベンチに男子軍団が座っていた。
よし・・・言わなきゃ。
「瑠璃、遅かったな」
優が話しかけてきた。
「ま、まぁね。それより、春人くん借りていい?」
「オレ?!?!」
「うん」
「・・・わかった」
私は、春人くんを休憩室に連れていった。
「・・・何?」
「・・・やっぱり、怒ってる?」
「は?」
「その・・・バスで」
「バス?」
もしかして、覚えてないの?
「喧嘩、売って・・・ごめんね!」
「はぁ?全然わからないんだけど・・・」
こいつ・・・アホか!
「もういい!」
「じゃ、戻っていい?」
「いいよ!バカッ!!」
春人くんの足を蹴った。
「ぃっダッッ!!」
「へんっ!」
可愛げのない私は、先に優たちのところに戻った。


