「でも好きなんだろ?柚萌ちゃんのこと」 飲んでいたスポーツドリンクを吹き出しそうになった。 「はっ?な、何言ってんの?」 オレの動揺っぷりに瀬戸内と速見が顔を見合せニヤニヤしている。 「ほら。取られちゃうよ春真に」 速見の指の先には春真と柚萌がいた。 「どうでもいいよ」 と、平気な顔で言ったものの、内心めっちゃ焦っている。