卒業式が終わって、最後の終礼も終わった。
クラスのみんなや先生達は、
校庭や思い出の場所で写真を撮っている。
「櫻、行かないの?」
夏木が私に声をかけてくれる。
夏木は校庭に向かうようで、
「私は後から行く!夏木先行ってて」
夏木は何かを察したのか、
「ブランコのとこにいるね」
と微笑みながら出て行った。
1人になった教室。
黒板には、
『3年2組、卒業おめでとう!!』
の文字。
そっと黒板に近付いて字をなぞる。
「先生、字、綺麗だなぁ〜…」
その後窓から校庭を眺める。
小学校の卒業式の時と、同じような光景。
「懐かしいなぁ…」
つい最近、小学校を卒業したと思ったのに、
もう高校生になるのか。
後輩から貰った手紙を読む。
『櫻先輩、大好きです!』
1番仲良しの、同性の後輩からの
ラブレター。
思わず笑った。
同時に涙が溢れた。
来月からは、この子が最高学年なのか…。
1人で泣いていると、
「泣いてやんの」
と、聞き慣れた声がした。

