「ねぇ、貸してよ」
あのきっつーい目で青空が桐ちゃんを睨んだ。
桐ちゃんは「しょうがないなー」と言いながら自分の教室に戻ってった。
てか、今お金持ってる自体可笑しいから。
「あれえ?噂の光陽くん、眼鏡かけてるよ?」
青空が言った言葉に疑問符を浮かべながら、見ている目線を追ってみた。
「あ…え……?」
何で眼鏡?
アイツって目、悪いのかな?
そんな事を考えながら光陽のことを見ていた。
「横橋、光陽が気になるの~?」
すると、財布を手に持った桐ちゃんが、隣から顔をひょこっと出してそう言った。
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