亜希くんと仲良くなってから少しがたった

ある日

校舎の外にある自動販売機に 、飲み物を買いに行った

すると見慣れた姿があり 、声をかけようとした

「 なに 、お前 、先輩に喧嘩売ってんの 。 」

ま 、ま 、まさかの先輩に絡まれてるー!!!

助けなきゃ助けなきゃ

「 え 、あの 、ごめんなさい .. 」

「 俺にぶつかってそれだけかよ~? 」

数人の先輩がけらけらと笑いながら亜希くんを追い詰めていく

それをはらはらとした気持ちで見ていて 、でもそんなんじゃ駄目だ 、友達なんだから 、と自分に言い聞かせ 、前へ出た

『 あっ 、あの!! 』

「 あ"?んだよ 、 」

「 ふ 、双葉さん!! 」

『 亜希くんを .. いじめないでくださいっ! 』

「 俺達が悪いみたいな言い方やめてくんね? 」

チャラっぽい男の人が私に近づいて 、

「 君 、結構可愛いけどさ 、イラついたら殴っちゃうかも 。 」

なんてちっとも怖くないような笑顔で怖いことをいう 。

『 亜希 、くんは 、真ん中を堂々と歩く人じゃ 、ないから .. 絶対に亜希くんは端を通ってたはずで 、ぶつかるなんて 、先輩達が広がっていたか 、わざとぶつかったんじゃ 、ないですか .. ? 』

怖いのを必死に我慢して声を振り絞る

「 へえ 、なに 、こいつのこと悪くないって言いてえの? 」

「 双葉さん 、僕は 、大丈夫だから 、戻って .. ? 」

『 亜希くんは気遣いができるいい人 、だから 、そんなぶつかったり 、しない 。 』

ちょっと口を出しすぎた 、と思ったら後ろから声

「 んだよ双葉ァ~ 。 いっちょまえに先輩に絡まれてんの?」

はは 、と笑いながら近付いてくる 。