まつり
19歳
環の両親とまつりの両親は友人同士で仲が良い。
まつりは文学部の大学に通うごく普通の大学生。
アルバイトを探していたところ環の両親に家庭教師を薦められる。


18歳
大学受験の際にまつりと同じ大学に通う為に猛勉強をしていた。
見かねた両親がまつりに家庭教師を薦める。
幼い時からまつりの背中を追いかけていた為、まつりを溺愛している。


環「まつりー。ここ分かんない」

まつり「え?あーここは、こうして」
ペンのカチカチ音

環「なぁ、まつり。俺、絶対まつりと同じ大学に行くから」

まつり「そうだな、その為に頑張ってるんだもんな。偉いぞ環」

環「おうっ!んー、まつり。あのさ、受験終わったら俺と遊園地行こうぜ」

まつり「ん?いーよ。ご褒美がないとな」

環「まつりと居るだけでご褒美だけどな」
ボソッと言う感じ

まつり「ん?なんか言ったか?」

環「んーん、なんでもない!なぁ、まつり!」

まつり「なんだ?」

環「俺、この作者の気持ちを考える問題さ。まつりに対する俺の気持ちと似てるかも」

まつり「天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山にいでし月かも?」

環「うん、まつりのことが恋しい」

まつり「目の前にいるじゃん」
笑いながら

環「まつりにはまだわかんねーよ」

まつり「なんだそれ」
環の癖にくさいこと言いやがって、可愛いじゃん」

環「大空を仰いで眺めると、美しい月が出ている。あの月はきっと故郷である春日の三笠の山に出た月と同じだろう。恋しく思う気持ちは違えどまつりがいないと俺はきっと月を見てまつりをおもいだすよ」

まつり「お、おう、てかさ、ちゃんと勉強しろよ!」
時々ビックリするようなことを言うから環には驚かされる。
本当に同じ大学に通う事になったら楽しいかもしれないな。

環「よーし、がんばるぞ!」

まつり「がんばれよ(リップ音)」

環「ふぉっ、え、っまつり!」

まつり「お前にはまだこれくらいでじゅうぶんだろ?」
これからもっとたくさん環には知らない俺の一面を知ってもらわないといけないな。
でも、まだまだお子ちゃまには早いかな?