とあるBARの続編
大和「あら、やだ。カルーア切らしちゃったわ」
渚「えー、俺カルーアミルク飲みたかったな。ないならいーよ、別ので」
なんだかんだ俺はここのBARのマスターこと大和健(やまとたける)さんと仲良くさせてもらっている。
ゲイで俺のことを好きなことは置いといて。
大和「だめよー。渚さんの頼みだもの。買ってくるわ」
ガチャ(ドアが開く音)
葉鳥「すいません、花の配達に来ました。葉鳥です」
大和「あらやだ、葉鳥さん。花の交換の日だったわね、ちょっと待ってくださいな」
渚「あー今日は帰りましょうか?」
なんかマスターバタバタしてるなぁ。
大和「えー、帰っちゃうの?渚さん待って」
葉鳥「ハンコだけでいいですよ、勝手に交換しますから!お客さんの相手をして下さい」
大和「あら、悪いわねぇ」
渚「本当に俺のこと好きなんですねー大和さん」
大和「好きよ、当たり前じゃないの」
葉鳥「終わりました、では失礼しました!」
大和「ありがとう、葉鳥さん。またよろしくね」
渚「ふーん、他の人にもあんな風に笑うんだ」
大和「なーに?渚さんジーッと私のこと見て」
渚「なんでもないですよ、ただ、少し妬いただけです」
大和「んまっ、渚さんが私にヤキモチ妬いてくださったの!?」
渚「バラ、好きなんですか?新しい花もバラですね」
大和「大好きよ。バラにはね情熱的な愛の裏に私に近づかないでって意味が込められてるの」
渚「近づかないで?」
大和「そう。本当に愛してる人以外はバラのトゲの痛さで近づけないのよ。本当に愛していれば痛くても触ろうとするでしょう?」
渚「ふーん」
たしかに、痛くても本当に好きなら触るかもな。
大和「いったーいとげがササッたわ」
リップ音
渚「血止まりましたか?」
大和「えっ、舐めてくださったの!?えっ、渚さん」
渚「あーあー、帰ろっとまたね、大和さん」
大和「いやーん、渚さん男前♡んーっ、まっ(リップ音)」
渚「んんっ、んぁっ、ちょ、大和さん」
大和「やっぱり大好きだわ」
渚「んー、まぁ、こないだよりは俺も好きですよ」
ため息を吐きながらも俺は少しずつ変わりつつある自分の気持ちに困惑した。