雅(みやび)
16歳
全寮制の男子校に通う事になった高校一年生。
少々幼さが残るあどけなさがあるが中身は大人びておりしっかりしている。
双子の弟である雅也が気になって仕方ない。

雅也(まさや)
16歳
全寮制の男子校に通う事になった高校一年生。
兄の雅と変わって体つきも男らしく少々女関係もだらしない。
雅の事は大事に想っているが気持ちが通じないと諦めて適当な女に手を出す。

雅也「あーあ、全寮制の男子校じゃあ、女の子いねーじゃん」

雅「雅也は、少し大人しくしていた方がいいよ」
いつも女の子を取っ替え引っ替えしてて心配だなぁ。

雅也「あ?うるせーよ、雅は真面目すぎるんじゃねーの?」

雅「雅也が落ち着きないだけじゃない?僕は普通だよ」

雅也「俺が普通じゃないみたいな言い方だな。ほんと雅はムカつくなぁ」

雅「雅也が勝手にムカついてるだけだろ。八つ当たりされるの迷惑なんだけど...っごほっ」
口の中にパンを放り込まれて咳き込む。

雅也「ムカつくからその口黙らせてやったぜっ!俺の勝ちだな」

雅「ごほっ、ごほっ、悪ふざけやめようか、雅也」
雅也は本当に悪ふざけが好きだな。

雅也「そんなに咳き込むと思わなかった、わりぃ」

雅「雅也、キライ」

雅也「えっ、ごめん、まじ、ごめんなさい」

雅「うそ、好きだよ」

雅也「お、おうっ」
なんだかんだ雅には敵わないんだよな。

雅「だからこれにこりて、女遊びやめようね」

雅也「お、おうっ...雅がそばにいるならな」

雅「いつもいるけど?」

雅也「あー、そうだったな」
今はまだこの距離感が心地いいから良いかななんて思う俺は相当な兄バカだろう。