難波に説得をされ、早川くんとご飯に行くことを決めた私は、早川くんに返事を返すタイミングを伺っていた。
そして、廊下で一人歩いている早川くんを見かけた私は、早川くんの元に足早に寄って行った。
「早川くん!」
「あ、安井さん。どうしたんですか」
後ろから声をかけると、少し驚いたような様子で振り向いた早川くん。
「あ、えっと……昨日誘ってくれたご飯の話なんだけど」
「はい」
「……明日、一緒にご飯行こっか」
ぼそり、と呟くように言う。すると、目の前の早川くんの顔が一気に笑顔になった。
「本当ですか⁉︎」
ぱあっと、花でも咲くかのように笑顔になる早川くん。私は、恥ずかしさから下手くそに笑いながら、一度だけ首を縦に振った。
「やったー!いやあ、断られるんじゃないかと思ってたんで、すごい嬉しいです」
「こちらこそ、こんなに喜んでもらえるなんて思ってなかったから嬉しい」
「喜びますよ、そりゃあ。あー、これで今日明日は頑張れそうです。これから外回りなんで気張ってきます」
ありがとうございます!と言った早川くんが笑顔で去っていく。そんな早川くんに、私も自然と笑顔になっていた。

