「私の周り見てて思うんだけど、仕事にしても何にしても、人間的に出来てる子とか容姿も綺麗な子ってね、みんな結婚してない。してたとしても、正直、失敗してる。だけどね、出来ない子。出来ないって言っちゃあ失礼だけど、素朴な子だったり、少し抜けてたり、良い加減なところがある子の方が意外と良い結婚してたりすんのよ」
「ああ、なるほど」
確かに、と思った。確かに、と私の周りにもある。ええ、この子が? と思うような子が、凄く優しそうな良い旦那さんを連れていたりした。
逆に、この子は早く結婚するのではないかと思っていた出来る子。そういう子は、一人で働き、一人で過ごしている子が多い。
「ほら、男って出来ない子見ると守りたいって思うじゃない? そういう生き物だから、全面的に出来ていないところを出せてる女の子を見ると本能的に生涯を共に歩もうとか思うのかしら」
秋加の言っていることはひどく納得ができた。間違いない、とまで思えるほど私は納得していた。少しすっきりした気持ちになって、何故だか嬉しかった。
「でもね、実は〝出来る子〟なんて存在してない。存在してるのは〝出来るように見せてる子〟。誰にだって本当は抜けてるところはあるし、出来ないこともある。だけど、それを上手く表に出せなかったり、それを出さないように一生懸命やってる子。そういう子が損をするのよ。女の子って」

