「なんだ、じゃない。さっさと起きろ。もうメシ出来てんだけど」
俺の世話係でもある悠貴は俺の身の回りの事をよくやってくれるデキる男だ。
重い体をゆっくりと動かし椅子に座る。

綺麗な黄色のスクランブルエッグ、一部が軽く焦げている食パン。その横には小さいびんに詰められた濃い紫色が特徴のブルーベリージャム。何かを描いたかのようなミルクを少し入れたコーヒー。
どれも美味しそうなものばかりだ。