座席表をみると、幸いにも一番後ろの席だった。



縦も横も机が敷き詰められているので、なかなか通りにくい。

毎回を思うけど、もう少し机とのスペース開ければいいのに。



自分の席までつくと、思わずため息が出た。



机が敷き詰められすぎて、座れるようなスペースが出来ていなかった。




どうしよ「――ガタッ」


前の席の人が少し前に詰め、私の机を前にひいてくれた。



そのおかげで、座れるスペースができた。



私は椅子に座り、小さく前のひとに感謝の言葉を投げかけた。




彼はこっちもみずに小さく頷いた。


けど、耳は少し赤かった。




私の中でも第一印象では優しいけど、すこし照れ屋と感じた。