ひとつの想い


そんな二年生になってからの初めての行事が近づいていた。
クラスの親睦を深めるために行われる遠足だった。

遠足と言ってもそんな遠くまでは行かず、
近場の自然公園みたいなところでカレー作りをする、というよくわからない主旨のもの。

でもまぁそんな行事でも楽しめてしまうのも、亜衣がいるからであって、
私もそれなりに楽しんでいた。

班は基本自由と言う事なので、私、亜衣、慧君はすぐに組んだ。
しかし流石に三人では少なすぎてダメだと言われたので、他に余っている人がいないか探した。

すると慧君がクラスの隅で本を読んでいた小柄な男の子を連れてきて(引きずって?)、

「こいつ班にいれようぜ」

といった。

慧君は優しい顔して結構強引なところもあるんだ、と知った。