「みこと! もう、何ぼーっとしてんの?」
友達の美梨が私の顔の前で手を振った。
「んー、別にぼーっとしてないよ?」
「そーお?てか、今日のさ、夏祭り何時集合?」
忘れてた…
「あ…。何時でもいいよ?」
「もう、どうせみことのことだから、忘れてたんでしょ?」
「す、すみません。」
美梨にホッペをつねられた。
「じゃー、5時に南駅に集合ね!」
「ほーい」
そのあと、私は家に帰って、5時までに浴衣を着て
準備をしていた。
すると…
ピロリン♫
「ん?」
『宛先・仁』
「あ。どーしたんだろ。」
『今日の夏祭り行く?』
「“うん”っと、これでいいかな?」
ピロリン♫
はや!
『まじか!じゃあさ、花火の時聞きたいことあるから
橋の下来てくれる?』
え?でも、美梨どうしよう。
「“でも、友達がいるんだけど…”っと、」
ピロリン♫
暇人かっ!
『美梨ちゃんだろ?大丈夫!ちゃんと言っといたから!いいよーって言ってたわ。』
はぁー?
何勝手なことしてんのよ!って言いたいけど…
「“わかったよ。”もう、しんどいな…」
でも、嫌なはずなのに、嬉しいと思う自分がいる。
なんでだろう…。