カーン


鐘の音が鳴り響いた。


儀式開始の合図をする


真っ暗闇の中にろうそくの光だけがゆらめいていた。


「リラ姫ここに座ってください。」


世話役の一人が私に声をかけた。


その場所は祭壇のど真ん中だ。


儀式を行う巫女である私には当然の場所なのだろう。