「夏芽見て!舜よしゅ〜ん!」



「ほんとだ」



さくらちゃんは間宮くんにベタ惚れです。



「さくらちゃんずっとここで間宮くん見るの?」



「だめ?だって今日は自由だしさ〜舜見れるとかクラスマッチ以外ないんだよー?」



「まぁ。そうだね」



間宮くんと、その他の男子はバスケをしている。



そしてあたし達はその隅で座っておさぼりなう。



「夏芽、来週って空いてるー?」



「空いてると思うけど…どうかした?」



「夏芽のお家、最後に行っときたいなって」



「そういうこと。いいよ!」



「やった〜」



そうだよね、あたしお引越しするんだよね。



少しづつ片付けておかないと。



「佐倉あぶねー!!!」



「へっ?」



急に叫ば…当たるー!!!!



顔をしたに向けて目をつぶった。



座り込んでて動けなかった。



…。



「ぇ…痛く、ない…「大丈夫か」」



「ふぇ…」



ま、間宮…くん?



「怖かったろ」



間宮くんはしゃがんであたしにそう言った。



「大丈夫…ありがとう…」



間宮くんが弾き飛ばしたバスケットボールは体育館のドアの方へ飛んだみたいだった。



「てか。お前ら見るところ近すぎなんだよ!またボールくるぞ」



「…」



さくら、ちゃん?



さくらちゃんは泣きそうだった。



あたしのせい、だよね。



あたしが間宮くんと話してるから…。



「おい佐倉、聞いてんのか」



「…ごめん、間宮くん」



「は!?」



あたしはさくらちゃんの手を取って体育館を出た。