「で、送ってもらったんだぁ〜」



「そうなんだよね。ま、それくらいは当然?」



「えー!そうかなぁー?でも先生の車だよ?普通乗れないよ!」



「まぁ、そうだよね。よっぽどの事がない限り…」



「やっぱりこれは恋の予感では!?」



「ちょちょちょっ、さくらちゃん声大きいよ!」



「つい、ごめ…「恋が何?」」



「はっ」



「しゅ、舜!」



間宮きたー!!



「何話してんの?」



あたしとさくらちゃんの間の机に座る間宮くん。



仲立ちにはいんな!



「えー、なんでもないよー?」



さくらちゃん、それごまかせてないよ。



「なになに。恋愛系?」



「なにもないよね!夏芽!」



「ないなーい。全くなーい」



君に話す事はね。



「あっそ。ま、その内ばれんだよ」



「なによそれ」



あたしは間宮くんに言った。



「だから、そんな隠し事」



「は…」



間宮くんはあたしに近づいて



「その内ばれるから」



いやにそう、ニヤッとしてどっか行った。



「なによあいつ!」



「夏芽いいなぁー」



「え?」



「あたしも舜にあんなに近づかれたいよ〜。あ、でもあたし耐えられないかもだからやっぱいいや!」



「…大丈夫!いつかそうなるから!」



「うん…だといいな!」



さくらちゃんはかわいくそう言った。