「それで昨日、帰りに偶々…」



さくらちゃんに昨日、関くんにおうちまで送ってもらったって説明していたのに、



「おい佐倉」



「は、はい」



なんだ、間宮くんか。



「あいつ、誰だっけ。先生が呼んでる」



「先生?あたし何か悪い事…」



「とりあえず職員室いけば?」



「うん、ありがと」



なんであたしが先生を?



あたしは職員室に向かった。んだけど…



あたしを呼び出したのは決して担任の先生なんかじゃなかった。



「なんで??」



職員室で待っていたのは三浦先生。



「佐倉さん来たきた」



「担任かと思ったのになんで先生?」



担任でも副担でもない、



むしろあなたは1年生の先生でしょ?



なんであたしなんか。



「今日の放課後に手伝って欲しい仕事があるんだけど…」



「なんであたし!?」



「暇そうだし」



「勝手に決めつけないでください!」



「それと謝りたいことあるし」



「謝りたいこと??」



「昨日の事で。とりあえずホームルーム終わったら講義室な?」



「は、ちょっと」



先生はあたしに講義室の鍵だけ渡し職員室に戻っていった。



…なんで。



あたしが。



意味わかんないからー!!



ふざけんなっ!



あたしはイライラしたまま教室に入った。