『犯人は、間違いなくこの学校の中にいる。』



先生の言葉が頭の中で何度も繰り返される。



「監視した方がいいかもね」



「監視?」




「うん、だってその携帯を誰かが監視していれば犯人はメール送れないはずでしょ?」




「そうだね……それに犯人も現れるかもしれないし!」



「後で先生にお願いしてみる。」



先生の了解を得て、その携帯を毎日監視することになった。



「じゃあ今日は私が預かるよ。」



「うん!よろしくね紗百合」



この日誰にもメールは、届かなかった。




次の日

「おはよー!」


「お、おはよ。」



「紗百合ちゃん?どうしたの元気ないよ?」



いつも明るい紗百合ちゃんがこんなに暗いの初めてだ。



「なんかあった?」


「皆落ち着いて聞いてね。」


「うん‥‥」



クラス全員が紗百合ちゃんに注目した。



「私昨日あの携帯の中身少しだけ覗いて見たの……」



「そしたらね、、、今まで亡くなっていった子達の写真があった。」



「え……」




「それも死体の写真。」




「死体っっっ?!?!?!」



「う、ん。田中君のもあった。皆あった。」



犯人は殺した後写真を撮ってたの……?



「それに写真……家の中から撮ってるみたい。他の子達のもそう。目の前から撮られてる。」



「てことは、このメールの送り主がやっぱり犯人なんだ。」



「だと思う。だからこれから、犯人にメールさせないようにしっかり監視しよう!メール来なければ犠牲者は、でないでしょ?」




「確かにそうだな……」



「もうこれいじょう犠牲者がでるのは嫌っっ!」



「そうだね‥‥これから交代で監視していこう!」



それからしばらくの間メールは、届かなかった。