その度に憧れの正義のヒーローを見るような、
何か尊くて神々しいものを見るような、
キラキラお目めと恍惚の表情を隠さず私を見上げる弟は、
今思えばあの時からちょっとどうかしていたのかもしれない。

だけど幼かった私は、自慢の大切で大好きな弟にそんな表情で讃えられ、悪い気がしないどころか舞い上がって有頂天になってしまった。


『弟を守れるのは私しかいない!!」


おかしな使命感に駆られ、