「テレビでやってたアレ、あの本ない?」


タイトル不明、作者不明、出版社不明。


手がかりは、テレビでやってたアレ。


それだけの情報で本を探せと平気で頼まれます。ここでワカルカボケフザケンナコラと逆上してはいけません。ここは落ちついて、お客様にいろいろ質問して、どんな本かを特定するのです。


「どんな番組でその本を知りました?」
「NHKなんやけど」
「NHKテキストですかね?基礎英語とかきょうの料理とか」
「いや、ドラマなんやけど。昔の、武田信玄のやつ」
「大河ドラマですか?風林火山」
「そうっ!それ、思い出した!風林火山、それの原作がほしいんやけど」


ここでどうにか、その本が井上靖の「風林火山」だと分かります。


こうして根気よく質問を繰り返し、手がかりを見つけられれば、多少無茶な問い合わせでも対応できるのです。


しかし、中にはこんな強者もいます。