優しい大地とお兄ちゃん






「お前最近、元気ないな?笑ってるところも見ないし、何かあったのか?」


「・・・」



その原因は、お兄ちゃんなんだよ?

・・なんて、言えるわけがない。


私は何も言わずに、パンを口に入れた。


ご飯を食べ終わると、私はかばんを持ち、玄関に向かった。



「さくら、待った!俺も一緒に行く」


「一人で行く」



そう言って、お兄ちゃんを待たず、私は家を出た。


なんで、お兄ちゃんと兄妹なの・・?


学校につくと、隣の席の大地が話しかけてきた。



「さくら、お前どうした?」



大地は心配そうな顔をして、私の顔を覗き込んだ。

大地とは、中学から一緒で、ずっと同じクラスで、大抵席も隣同士の腐れ縁みたいな関係。



「何が?」


「いや・・お前、泣きそうな顔してるから」



そう言って大地は、私の頭に手を置いて、優しく撫でた。


・・私、そんなに顔に出てるかな?


大地に見破られて、ちょっと焦ったけど、何もないように振る舞った。



「そんなことないよ?心配してくれてありがとう」



そう言って、笑顔を作った。

大地は納得してないようだったけど、それ以上は何も聞かなかった。


ダメだな、私。

顔に出さないように、気をつけなくちゃ・・。