「どうゆうことだ?ステラ」

ステラは記憶をたどるように目をつむる

「私が2歳の時、迷子になったことがあるの覚えてる?本当はお母様の誕生日プレゼントを街に買いに行ってたの。その時のお母様への贈り物がそのペンダント。紋章なんて刻まれていなくて当然なのよ。」

ステラの瞳には涙が浮かんでいる

「あの時、レン兄様とお母様を無理にでも研究所から連れ出しておけば、お母様が亡くなることも、レン兄様が眠りにつくこともなかったのよ!」

ステラの涙に反応したのか、ペンダントが淡い光を纏いある人の姿を映し出した。