─14年前・研究所─

「母様は何の研究をしているの?」

当時4歳のレンは興味津々に母に聞いている

「これはね、沢山の人々の命を守るための研究なのよ。いつか現れるであろう災厄を防ぐ為の研究よ」

そう優しい声で囁く母にレンは笑顔で伝えた

「なら、僕も、母様の研究を手伝うよ!兄様は家を継ぐから、兄様のお仕事の、みんなの役に経つように、僕はこれぐらいしか出来ないけど、母様の研究のお手伝いをするよ!」

そう伝えるレンに母は笑顔で答える

「そうねぇ、じゃあレンが17歳になったら手伝って貰おうかしら」

「うん!じゃあ沢山勉強しておくよ!」