魔王が闇に姿を消してから数分がたった

ステラが硬く閉じていた口を開く

「レン兄様、私たちがお父様の、魔王の子供じゃないって……どういうこと？」

ステラの悲しそうな声を聞いたレンは静かに口を開く

「俺も、そんなに記憶があるわけじゃないんだ。でも俺とレンが4歳、ステラが2歳の時、ある研究所で事故が起きた。その時、俺たちの母親が死んだ。体が弱かったレンは母様の研究所に遊びに行っていた。そんな時だ、魔王が俺たちは魔王の息子だと言ってきたのは───。」

レオは首から下げていたペンダントに呼び起こしの魔法をかけた

「おまえに刻まれし記憶を呼び起こせ、その姿を顕現させよ」