「レン兄様!」

ステラはレンを睨み付けた

「いや、あれは、レンじゃない」

レオの言葉に、ステラとカレンは耳を疑った

「記憶をすべてを取り戻した。レンは4歳の時、魔法の研究所に侵入し、事故に遭った。それ以来レンはずっと眠り続けていた。そして、記憶の呪いなんて、解くことは中級以上の悪魔もしくは魔法使いに出来ても、掛けることは上級者の中の上級者にしか出来ない。現在は俺かもしくは悪魔界の魔王にしか使えない。」

ステラは目を見開く

「それって...」

レオは額にじわじわと汗を浮かべる

「父上だろう。実体を持って会うのは16年ぶりかな」