「れ、い」

涙が溢れでて、優しい零の眼差しに再びキスをしようとした瞬間、

「カレン!」

そう呼ばれ、振り返ると、アルが少し怒ったように此方に歩いてきた

「アル?どうしたの?」

アルは黙って私の腕を掴んで引き寄せた

「ちょっと!アル⁈どうしたの?」

アルは怒ったように零を睨みつける

「...」

「アル、アル!離して」

呆気に取られていた零も慌てた様に声を荒げた

「誰だよ!お前!麗華を離せ!」

アルは少しドスのきいた声で答える

「俺は、リンカ様の付き添いで来た、キュリート家伯爵、アルゼンタムです!魔法界に帰らせていただきます。失礼します」

アルは何故が焦っていた様だった

「アル!アル!待って!」

アルはブツブツ何かを呟くと、

目の前に大きな扉が現れた

「では!」

アルは私の手を引っ張って、扉を開き飛び降りたのだった