ーアルゼンタムsideー

ふと横を見た

彼女は泣いていた

きっとそれは、彼に逢えたから

ああ、よかった

そう思わなければならない筈なのに

どうしても彼女を独り占めしたくなる

どんな時でも彼女を想い、追いかけ続けてきた

どんなに月日を重ねても

僕は君を忘れた日はなかった

でもそれは決して許されない

あの日の約束

守れなくてごめん

君を愛してしまって

ごめん

僕は君から離れてしまうけど

君の幸せを心から祈ってる

僕が一生で一度愛した君を

心から好きだと言える君を

僕はずっと忘れない

決して許されなくても

僕は君だけを愛し続ける