揺れる馬車の中、私はアルと共に異世界へと繋がる扉へ向かっていた。

ちら

アルの方を見るとアルは窓の外を見ていた

『前も思ったけど、カッコイイなぁ。あっ、でもこの人、私をこっちに連れて来た人だった!し、しかもキスまでして!』

思い出したら顔が一気に赤くなり、下を向くとアルがそれに気付き、

「どうしました?」

と私に声を掛けた。私が上を向くと、

「ん?」

アルが少し困った様に微笑んだ
私は慌てて、下を向き

「なんでも、ありません!」と答えた。