あの日あの場所で。

「..葵くん..」

「はい」

「..だーめ!」私は人差し指を葵くんの口に

持って行ってそう言った。

「えー..」と、葵くんは拗ねてしまった。

だから、私は自分からキスをした。

「き、葵星さん..!」

「私ばっかりもらってばっかじゃだめでしょ?」

「葵星さん..!」

そう言って無理矢理キスされた。

「ん..っ!」

「ぷは..っ、葵くん、長いよ!」

「いいじゃないですか、さっきの仕返しです」

「こんなに長くはしてないでしょ!」

「..不意打ちでされました」

そう言ってまた口を近づけてくるものだから

私は「まってまって!」と葵くんの口を手で

抑えた。葵くんはムスッとした顔で「なんですか?」

「するのはいいけど..敬語はやめてよ!」

「そしたらさせてくれますか?」

「まぁ..いつまでも敬語は堅苦しいでしょ?」

「..分かりました。それじゃ..敬語やめる」

「うん」私は笑った。