あの日あの場所で。

「どうして..?どうして、そんなことが?」

私は泣きながら言っていた。

「..葵星さん、俺今日205cm飛べたんですよ。葵星さんが叶えられなかったオリンピック、俺に預けてもらえませんか?葵星さんの思い、オリンピックにでたかったっていう強い気持ち。全部を俺に預けてください。」

もう..この子は..ほんと叶わないな..。

「葵くん、きいてくれる?」

「はい」

「私、とうとう飛べなくなっちゃった..」

「え..」

「最近、無理しすぎたのかな」私は苦笑いを

した。そして、こう言った。

「もう、飛べないんだよ。もう..2度と..私が高飛びを飛ぶことはもう..ないんだ..」

「葵星さん..」

「だから、私が高飛びを飛べなくなった今、葵くんにオリンピックの夢を押し付けるなんて卑怯なことできないよ..」

「葵星さん、それは違いますよ。」

え..