【side皐月】 「おい、藍野。」 なんでだろうな、口が勝手に動いてしまうんだ。 アイツの名前を呼ぶつもりもないのに。 でも、俺の本能がアイツを呼んでやがるんだ。 用もねぇのに、意味わかんねぇよな。 そんなの自分でも分かってるんだ。 だけど、俺はなんでか、ツンツンしたアイツの態度に余計興味が湧いてくるんだよな。 もっと困らせてやりたい。 もっと意地悪してやりたいなって思ってしまうんだ。 …………アイツのまえだと。