「ねーダーリン。今日はショッピングモール行こうよー。」
彼女は洗い物をしながら俺に話掛けてきた。
「んー、別にいいよ。何時からいくの？」
「洗い物が終わってから♡」
「わかった、用意してくる」
俺は自分の部屋へ向かった。
(はぁ、今日は家でゆっくりまったりと過ごしたかったのになぁ、てか最近何であいつの事可愛く見えたりハグされたりしたときに可愛く見えるんだ？だいたいあれは霊なんだぞ？霊に可愛いもくそもないだろ！？死に方が良いからって可愛く見え、、、いや、現に見えてるか、もう、)
「なんであいつはこんなにも可愛いんだよー!!!もっと汚く死ねよー!!!!!」
俺はついつい心の声を漏らしてしまった。
後ろからめっちゃ視線を感じる、恐る恐る後ろを見ると。
「あっ、」
彼女がいた。
「ダーリン、」
いつもと違って声のトーンが低い、
なんだろう、俺殺られるのかな。
「な、なんだよ、用意できたから、い、行くぞ、」
「ダーリン、」
彼女が近づいてくる。
(めっちゃ怖い、これ絶対おこだよー!!!!!!!)
「ダーリン」
彼女はそう呟きハグをしてきた。
動揺を隠せない俺。
「ダーリン、私、嬉しい…」
「へぇ？嬉しい？てかなんで泣いてんの？！」
意外すぎて彼女に問いかけた
「だって、だってぇ、ダーリン私のこと可愛いって言ってくれたから、私嬉しくて嬉しくて！」
「お、おう」
なんだ、怒ってなかったのか、びっくりさせんなよ。
「ダーリン大好き！愛してる！もう離さない！」
「…////」
最近の俺は変だ、こいつの事を見るたびに胸がドキドキする、こいつに抱きつかれる度に顔が赤くなる。どうしてなんだろ、俺はこいつ(霊)に恋をしてしまったのか、、、
「俺も大好きだ」
俺は聞こえない声で彼女に呟いた。