俺と彼女はリビングに向かった。
テーブルの上にはとても幽霊が作ったとは思えない朝食が置いてあった。
「これ全部お前が作ったのか?本当に作ったのか?」
「そうだよ!ダーリンの為に張り切っちゃった♡」
「それはいいんだけど、、、」
「けど?」
「誰かに取り憑いて操ったりしてないだろうな」
俺は彼女に問いかけた。
「それはないよ!全部私が一人でしたのよ?!」
彼女は俺に訴えてきた。
「わかった、じゃあ信じるよ」
(この目で見ないと信じない主義だけど、今回は折れてやるか)
「信じてくれると思ってたよ♡早くご飯食べて感想聞かせて♡」
彼女は目を輝かせながら俺のほうを見ている。
俺は椅子に座り彼女の手料理を一口食べた。
「美味しい…」
幽霊が作ったとは思えないほどのうまさである。
「美味しい?!やったー!ダーリンが美味しいっていってくれたー♡私とっても幸せ♡もう死んでもいい♡」
「いや、もう死んでるだろ、」
「てへぺろ♡」
こうゆう会話いつぶりなんだろう、凄く楽しい。きっと大切な人を亡くして以来だな、こいつのせいでもっと楽しくなりそうだ。