「この曲……俺が作ったんだ…アヤのことを思って……」

「キリトが……? 私のことを……?」


「うん…」と、キリトがうなづく。

「……初めて書いた、俺の曲……」


嬉しくて、でもなんて言ったらいいかわからなくて、何も言えずにいると、

「……だから、アヤに一番に聴いてほしくて……」

と、キリトが抱きついてきた。


「……アヤが気に入ってくれて、よかった……」

抱きついて、私の顔をその瞳でじっと見上げて、


「アヤ……アヤのことが、一番好き……」

言って、


「この曲を歌うことで俺は、テレビからもラジオからも、たくさんのメディアから、アヤに想いを届けるから……」


そう続けて、


「……だから、聴いていて……いつも、俺の歌を……」


と、キスをしてきた。