「……警察が来ても、それでアヤが会ってくれるなら、いいそれで……」 「……だって、あなたは人気アーティストで……」 「……いいっ!」 キリトが、遮るように、声を上げる。 「……俺の人気とか、関係ない!! ……人気なんかどうでもいいって、前にも言っただろっ……!」 叫ぶように言って、キリトが私の両肩を強くつかんだ。 「……俺には、もっと……、アヤの方がっ……!」 キリトの手が肩に食い込んで、ギリッと爪が立てられた。