「キリト……」 「ん…アヤ…」 キリトが椅子に片膝をかけて上がってきて、身体を密着させてくる。 「…血が滲んでる…ここ……」 彼の指が、切られた傷に触れて、 「痛いか…?」 と、囁いて、 滲む血を舐め取るように、舌を這わせた。 「んっ…!」 濡れた舌の肌触りに、痺れるような感覚が襲って、 椅子に座ったままで、片膝をついたキリトの身体を、思わずギュッと強く抱き締めた。