次の休み時間。
教室では話してられないから場所をとりあえず人気のない廊下に移した。
李歩が腕を組みながら「で、あれなんなの??」と聞き出している。
「……ってか、お前に関係なくないか??」
眉間にシワを寄せる、社。
発言が気に入らなかったのか李歩も眉間にシワを寄せ、社と睨み合っている。
「あんた、そんな事言っていいの!?」
李歩は社の首に腕を回して耳元で何かこそこそ話すと、社の顔が急にひきつり出した。
「……わかった。……話す」
いったい、何を話したんだろうか。
後で聞いておこう。
「あいつはさっきも言ったけど中学の先輩。正直に言うと半年くらい付き合ってた。もう終わった事だし、あいつが卒業してから一切連絡もとってなかった。この高校に入って安未果がいるって初めて知ったんだよ」
「で、さっきのは何??」

