「お前、顔……」
「それ以上言うな!!」
たぶん、赤いって言おうとした。
最後まで言われたくなくて、社の言葉を遮った。
「おい!!でこ丸、どこ行くんだよ!!」
顔を見られたくなくて、教室から飛び出していた。
李歩に助けを求めに隣のクラスのドアを開けるとすぐ気づいてくれて、駆けつけてきてくれた。
「李歩、私今どんな顔してる??」
「ぐっちゃ、ぐっちゃ」
苦笑いしつつ、腕を組んだ。
「……あいつ、どうにかして」
私は李歩に泣きついて、さっきのいきさつを話した。
「恋愛が不器用な奴ほど開花されると直球型になるんだね」
「そんなしみじみ言わないでよ〜」

