優しい先輩と俺様と私。




「よくそんな事が言えるね」


「お前、可愛いよ。ずっと、俺にその顔しとけ」


ニッと無邪気さのある笑顔から目が離せれない。


朝、鏡見たけど昨日と全く変わりはなかった。


私は今どんな顔してる??


「おい、社が笑ってるぞ」「社君、可愛い!!」「笑えるんだね」ってクラスがざわつき始め
たから、私はハッとして社の顔にハンカチを投げつけた。


「何すんだよ、でこ丸!!」


「……皆があんたを見てるから、隠した」


「変な奴だな」


「うるさい」


どうしよう。


……皆、見るなって思ってしまった。


どうしたんだ、私。


意識しだすとだんだん顔に熱が帯びてきてるのに気づく。